矯正の施術例

●過蓋咬合

噛み合わせが深く、前から見ると下あごの前歯が見えないほど閉じすぎてしまう症状です。
低学年から多く見られる症例で、歯並びだけでなく食事や発音、生活習慣に支障が出ることもあります。
強く噛んでいることは力が出て一見よさそうに聞こえますが、深く噛みすぎることは歯や口周辺の環境としても好ましくない状況です。深く噛みすぎると歯と歯が接触する範囲が広がり、必要以上に歯をすり減らしてしまうほか、あごの関節が自由に動ける範囲を必要以上に規制してしまうため、あごの関節の動きが不十分になりあごが開きにくくなったり、あごを開ける時に音が出たりする「顎関節症」が併発する可能性もあります。
過蓋咬合の方は歯がすり減りやすく、放置しているとますます噛み合わせが深くなっていく傾向があるため、できるだけ早い診断と治療が望まれます。

過蓋咬合

 

乳歯列期~永久歯列期の過蓋咬合治療

過蓋咬合

 

●開口

奥歯がかみ合っても前歯部分が噛み合わさらず、前歯が閉じない状態です。
放置すると隣の歯が生えるスペースがなくなり、更に歯並びが乱れてしまうことがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりが強くなることで顎関節症が発生しやすくなるほか、発音や咀嚼障害(前歯での噛み切り)が起きることもあります。

開口

 

 

開口

 

●交叉咬合

通常は上の歯が下の歯を被っている状態なのですが、上下の歯並びが一か所で交わっている状態を交叉咬合といいます。
交叉咬合には、下あごが左右のどちらかに偏っているケースと、上あごが外側(頬側)もしくは内側(舌側)のどちらかに偏っているケースとが見られます。
通常の噛み合わせの状態の奥歯でものを噛むと、上の前歯と下の前歯の中心(正中線)が一致して噛み合いますが、交叉咬合が片側に起きると、この正中線が一致しません。
両側に交叉咬合が起きる場合は左右のあごのずれは生じませんが、奥歯の噛み合わせが逆になるため、噛む機能が低下します。

交叉咬合

交叉咬合

 

●叢生

叢生(そうせい)とは、あごのスペースに対して歯が並ばず、歯が重なって生えている状態を言います。
乱杭歯と呼ばれ、特に犬歯が歯並びから飛び出して重なった状態を八重歯と言います。
上あご・下あご共に起きる可能性があり、最初の歯の生え変わり時期に起きることが多い症状です。
また、歯並びに関する問題の中で最も多いケースで、厚生省の統計では国民の20.3%が叢生の歯並びと報告されています。

叢生

 

●下顎前突(受け口、反対咬合)

一般に下あごの骨が過剰に成長し、前方に突出した状態を言います。
下顎前突には、下あごの過度な成長や上あごの成長不十分による骨格性のものと、上の歯が後方に傾斜したり下の前歯が前方に突出している歯性のものがあります。

下顎前突(受け口、反対咬合)

下顎前突(受け口、反対咬合)

 

●上顎前突(出っ歯)

上あごが前方に突出した状態、または下のあごが後ろに引っ込みすぎて相対的に上の前歯が出た状態のことで、一般的に出っ歯と言われるものです。
前歯が押し出される原因は、舌で前歯を押し出したり、指しゃぶり、舌なめなどの習慣です。お子さまの癖や習慣で気になることがあれば、ご相談ください。

上顎前突(出っ歯)

 

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